いまやすっかりビジネスマンの間でもおなじみになった瞑想だけれど、やってみてもいまいちしっくりこないとか、瞑想してみても何も効果を感じない、何も変わらない、と思っている人は結構いると思う。
瞑想は誰でも簡単に取組めるがゆえに、その指南本がたくさん出回っている。書店に行って瞑想のハウツー本が置いてないなんてことはないだろう。
ただ、本に書いてある通りに瞑想をやってみたけれどうまくいかなくて、「なんだかよくわからない」と感じる人が多いのも事実だ。
今回は、そんな迷える瞑想初心者に、瞑想はたとえ自己流のオリジナルなやり方であっても効果があるということを、僕の瞑想方法を紹介しながら述べていこうと思う。
目次
そもそも、なぜ瞑想がいいのか?
瞑想すると頭が冴えて仕事がうまく行くようになるとか、瞑想するとストレスから解放されて仕事にも家庭にもいい影響があるとか、瞑想の効果はいろいろいわれている。
それのどれも間違えてはいない。確かに瞑想すると頭が冴えるし、ストレスからも解放される。
だけど、僕が瞑想をする理由は、それだけではない。
瞑想すると、願いが容易に叶うようになる。
僕が瞑想する理由は、そこにある。
引き寄せの法則と瞑想
なぜ瞑想すると願い事が叶いやすくなるのかというと、瞑想するとネガティブな感情、たとえば不安、悲しみ、恐れ、絶望、嫉妬、といったような悪い感情が消えるからだ。
以前、 僕がおすすめする2冊の本 (その1) - 『ザ・シークレット』ロンダ・バーン(著) で書いた通り、願いを実現するのは思考だ。
ポジティブな思考を習慣にしていればポジティブなことがたくさん叶うし、ネガティブな事を考えていると、ネガティブな事ばかりがおこる。
だから、瞑想でネガティブな感情を手放し、自分の思考をポジティブな状態でキープできれば、それだけ引き寄せの法則で願い事を実現しやすくなるのだ。
もし、瞑想で願いを叶えたければ、瞑想したときにネガティブな感情を徹底的に手放していくことが大切だ。
やり方に正解なんてない!自分に合った瞑想方法をみつけよう!
冒頭でも書いた通り、本やネットでは様々な瞑想方法が紹介されているけれど、それをやってみてもうまくいかない、しっくりこないと感じている人は結構いるものだ。
もし、本やネットで紹介されている瞑想方法を試してみてうまくいかないようなら、他の方法をどんどん試してみたり、自分で少しアレンジしてみたりするべきだと思う。
僕の経験上、瞑想には人それぞれ自分に合った瞑想方法があると感じている。瞑想方法に間違えとか、正解があるわけではない。だから、興味を持った瞑想方法はどんどん試してみよう。
うまくいけばそれでいいし、違和感を感じるなら、また別の瞑想方法を試してみればいい。
僕もはじめのころは瞑想してもなんだかしっくりこなかったけれど、ある日偶然深い瞑想状態に落ちてからは、自己流ともいうべき方法で瞑想するようになった。
僕には本やネットで紹介されていた方法よりも、そのやり方があっていたみたいだ。
これから下で僕の瞑想方法を紹介するので、興味を持った人は試してみてほしい。
瞑想の準備
瞑想すると決めたら、まず考えなければならないことは、いつどこで瞑想するかだ。
場所
僕はこれまで、いろいろな場所で瞑想を試してみた。
ベッドの中だったり、お風呂の中だったり、机でやってみたり、公園のベンチでやってみたり、電車の中でやってみたり、歩きながらやってみたり。
静かな所でも、うるさいところでも。
いろいろ試した結論として僕が導き出した答えは、瞑想をする場所はどこでもいいということだ。
時間が無いなら、通勤電車の中で立ってやるんでもいい。
寝る前に、布団にもぐりながらやるんでもいい。
重要なのは場所ではなくて、瞑想しようと思ったときにすぐに始められるかどうかだ。瞑想しようと思ったときにすぐに始めることができれば、瞑想を日々のルーチンワークとして容易に継続させることができる。
ただ、強いて言えば、日常の普通の空間でやるのがお勧めだ。
普段床で座禅を組む習慣がないのに、瞑想の時だけ気合を入れて床で座禅を組んでも、おそらく集中できなくて瞑想状態に入っていけない。
それより、いつも座っている中庭のベンチとか、机の椅子とか、ベッドの中とか、いつもの空間で、いつもの姿勢でやるのがいいと思う。
公園のベンチで足を組みながら前傾姿勢をとるのが癖になっていたら、その状態で瞑想を始めてみよう。
周囲の雑音は気にしなくていい。むしろ、ある程度雑音がある方が、集中できるのではないかと思っている。Youtubeなんかで仕事用のBGMとしてカフェの雑音だけを流す動画があるが、人は少しの雑音がある方が集中できるものなんだと思う。
時間
時間についても、僕はいつでもいいと考えている。
朝起きたときに瞑想するのがいいという人もいるけれど、僕は自分が集中できる時間にやるのが一番いいと思う。
もし、朝起きた時が一番集中できるなら、朝起きた時にやればいいと思う。
でも、朝は忙しくてとてもそんな時間をとれないというならば、昼でも夜でも、時間の事を気にせず瞑想できる時間にやればいい。
時間がないと思いつつ瞑想しても、時間の事ばかり気になって集中できない。
それより、「今ちょっと時間があるから瞑想しよう」という気持ちで瞑想したほうが、気持ちに余裕ができて集中できるだろう。
ただし、誰にも邪魔されない場所で誰にも邪魔されないときに
場所はどこでもいいし、時間もいつでもいいけれど、誰にも邪魔されないところで行うというのは重要だ。
せっかく瞑想状態に入ろうとしているのに、誰かからか声をかけられたら瞑想が台無しだ。
家族と一緒に暮らしていて、声をかけられる心配がある人は、家族のみんながまだ寝ている頃とか、家族が外出している隙を狙って瞑想しよう。
瞑想に入っていくとき
ここから、具体的に僕が瞑想に入っていくときの方法を紹介しよう。
場所と時間を確保する
上で紹介したように、基本的に瞑想をするにはどこでもいつでもいいけれど、誰にも邪魔をされない空間と時間だけは確保しよう。
瞑想を始めたところで誰かに話しかけられたり、時間がないと焦って瞑想したりしても、いい瞑想は期待できない。
何も考えない
場所と時間を確保できたら、一気に思考を消そう。
何かを考えたり、映像として何かを心に描いたり、そういうことを一切やめるのだ。
これが案外結構難しいのだけれど、この「何も考えない」という状態をキープできるようになったら、瞑想は成功したも同然だ。
周囲と一体になる
これはちょっとわかりにくいかもしれないけれど、自分が肉体を超えて周囲に溶けていくことをイメージするといい。
思考を消しつつ、「自分は自然と一体の存在だ」とイメージするのだ。
慣れないうちは、思考を消すとか、自然と一体となるとかいうことに苦戦すると思うけれど、きっと、何回かやっているうちに、僕が経験したようなトランス状態を体験できるようになると思う。
ちなみに、僕はいま、数秒あればこの状態に自分をもっていける。
コツ
おそらく、多くの人がつまづくのが、思考を消して、周囲と一体になる感覚を得る部分だと思う。
この部分に関しては、ちょっとしたコツがある。
・目を開けて瞑想する
瞑想するときは目を閉じるように書いてある本が多いけれど、僕の経験上、瞑想をするときは目を開けてする方がいいように思う。(もちろん、個人差があると思うが)。
その理由はまず、目を開けて瞑想すると思考を消しやすくなるからだ。瞑想するときに目を閉じると、目を開けている時より思考が活発になると感じる人も多いと思う。目を閉じると、脳が処理する情報量が減るからかもしれない。いろいろなことが心に浮かんできて、思考を消すどころじゃなくなってしまう。
そして次に、目を開けて瞑想すると、周囲のエネルギーを感じやすくなるからだ。瞑想をするようになってから気が付いたのだけれど、モノはまさにエネルギーを帯びている。そして、僕とか他の人が言っている「周囲と一体になる」とは、エネルギーの中に自分を溶解させていくような感じなのだ。目を開いていると、モノに存在するエネルギーを非常に感じやすくなる。だから、自分を周囲のエネルギーの中に溶解させていきやすくなるというわけだ。
・1秒、2秒、3秒と増やしていく
全ての思考を消すこと、つまり、何も考えない状態を作ることというのは、案外難しい。
ボケっとしているときでも、人は何かを考えているものだ。
何かを考えていなくても、頭の中で映像として何かを見ていたりするだろう。
瞑想するときは、この何かを考えている状態や何かを頭の中で映像として見ていることをやめなければならない。
この「何も考えない」「何も映像として見ない」状態を作るコツは、はじめは1秒だけ試してみるという方法が有効だ。(僕もこの方法で思考を消せるようになった)。
1秒だけ、何も考えない、何も映像として見ないという状態をつくれたら、次に2秒、3秒、4秒と伸ばしていくのだ。
時間はかかると思うけれど、やってみよう。
何も考えない、映像として見ないという状況をつくれるようになると、最高に気持ちがいい。
・悪い感情はセドナメソッドで感情を解放させる
(セドナメソッドについては、この記事を読んでみよう → 僕がおすすめする2冊の本 (その2) - 『新版 人生を変える一番シンプルな方法 ― セドナメソッド ―』ヘイル・ドゥオスキン(著))
思考を消そうとしてもなかなかうまく行かないときがある。
そういう時は、心の中で何か悪い感情がくすぶっていないか、心の中をよく観察してみよう。
長年蓄積した恐怖、不安感、悲しみ、苦しみなどが、心の片隅に蓄積してしまっているということはよくあることだ。
その悪い感情を探すために、まず自分の心に「いま何を感じている?」と聞いてみよう。
瞑想の時に現れてくる感情は、だいぶ以前の感情だったりするので、最初のうちははなにも答えが見つからないかもしれないけれど、そのうち、「自分は悲しいと感じている」とか「自分は恐れを感じている」というのがわかってくる。
そこまでわかったら、セドナメソッドで感情を解放するといい。
僕は、だいぶネガティブな人間だったから、この感情を消すという作業はかなり時間がかかった。
感情を消しても消しても、いろんな感情がどんどん湧き起ってきて、瞑想するどころじゃなかった。
多分2年くらいは感情を消す作業にかかっていたと思う。
でも、ここで徹底的に過去の感情を解放したせいで、今では簡単に瞑想しているときにトランス状態に入れるようになった。
うまく瞑想に入れたときの状態
うまく瞑想に入れたかどうかわからないという人もいると思うから、あくまで僕の例だけど、瞑想に入ったらどんな状態になるか紹介しようと思う。
瞑想するときの参考にしてみて欲しい。
浅い瞑想の時
僕は瞑想する時間をしっかりとることができないときは、それこそ通勤中歩きながらとか、椅子に数分腰かけた時に行っている。
下で書いている深い状態の瞑想の時とはちょっと違うけれど、それでも次のような事を感じ取ることができる。
・イキイキ、力強さ
浅い瞑想であっても、瞑想状態に入ると、目に入るもののすべてがイキイキして見えるようになる。
そして、力強さを感じるようになる。
ものすごい臨場感を感じるのだ。
建物や信号機、そして車や街路樹にいたるまで全てのものが、だ。
・内側から力が湧いて、優しい感情に包まれる、何でもやれる気になる。
そして、自分の内側から力が湧いて、何とも言えない柔らかな優しい感情に包まれる。多幸感というものだろう。他人から見たらちょっと気持ちが悪いと思うけれど、この感情を感じると、一人でいるのにもかかわらず、思わず笑顔になってしまう。
この時、不思議と自分は何でもやれる気になる。
深い瞑想の時
少し落ち着いて瞑想できるときは、深い瞑想に入るようにしている。
深い瞑想に入ったときと浅い瞑想の時の明らかな違いは、深い瞑想に入ると、景色が急に輝きだす点だ。
この時の景色は本当に美しい。
全てのものがキラキラと輝きだすのだ。
全てこの世に存在するものは神様によって祝福されている、直感でそう感じるような甘美な美しさなのだ。
僕が自分に合った瞑想方法を発見した日のこと
最後に、僕が偶然深い瞑想状態に落ちた時のことをちょっと紹介しようと思う。
僕はこの経験をしてから、物質的にも精神的にも豊かになっていったし、人生観というか世界観がかわっていった。
瞑想を始めたころ、この記事を読んでいる多くの人がそうだと思うけれど、僕もネットで調べながら、いくつかの瞑想方法を試してみた。
でも、どれもうまく行かなかった。
ある日の会社の昼休み、僕は会社の中庭のベンチに座って、ぼんやり景色を眺めていた。
そのころ、僕は数秒間だけだけど思考を止められるようになっていた。それが面白くて、その日も景色を眺めつつ、思考を止めるということをやっていた。
よく晴れた気持ちのいい日だった。春だったか、秋だったかよく覚えていないけれど、暑くもなく、寒くもなく、気持ちのいい暖かさの日だった。
ビルや街路樹や噴水が太陽に照らされて、キラキラと美しく光っていた。
そよ風が時折吹き、街路樹の葉が揺れていた。
そんなのを見つめていた時だった。
急に、その景色が力強い臨場感を持って活き活きと輝きだした。
輝きだしたとはいっても、光が見えたんじゃなくて、輝いているのが心の目で見えるといったような感じだ。
そして、ものすごく力強いエネルギーがそこにあるのを感じた。包まれているとか、放出されているとかじゃなくて、とにかく力強いエネルギーがあるという感じだ。
いままで感じたこともないくらい大きなエネルギーが、キラキラと美しく光り輝く情景の中に存在して、建物や街路樹や噴水といった目に見える物が急に臨場感を持って目に飛び込んでくる。
その時、僕は言いようもないような多幸感につつまれた。
身体全体が景色の中に溶けて一体となっていくような感じだった。
僕の身体から肉体という境目がなくなり、僕自身が景色の中に広がっていく感じだった。
そのとき、恐怖心なんてまるでない。
身体が周りに溶けていくような感覚が、いいようもないほど心地よかった。
僕は、意識していないのに微笑んでいた。
恍惚感。
この時の状態は、まさにこれだ。
程度の差こそあれ、僕の瞑想は、この時から毎回この状態に入ることになった。(もちろん、うまく行かない日はここまでにはならない。。)
僕が偶然発見した瞑想方法は凄く単純だ。とにかく、ただただその場で無心になるという瞑想方法だ。
やり方は上述した通りで、難しい呼吸法とか、姿勢とか、イメージとか、何も意識せず、ただ無心になるだけだ。
こんなやり方は、僕が知る限りどの本にもネットにも書いていなかった。
だけど、僕はこのやり方で瞑想できるようになったから、やはり本やネットに書かれている瞑想方法が唯一のやり方だというわけではないだろう。
まとめ
瞑想方法に正解なんてない
冒頭にも書いたけれど、人にはそれぞれ自分に合った瞑想方法がある。
だから、ある人には効果があった瞑想方法が、他の人にも効果があるかどうかはわからない。
自分のおかれた環境、体調、思考癖、価値観、それぞれに合う瞑想方法というのがあって、人によってそれが異なるんだと思う。
上で僕の瞑想方法を紹介したけれど、この瞑想方法でみんなが瞑想状態に入れるわけではないと思う。もしこれまでといろいろな瞑想方法を試してみたのに、どれもうまくいかないと悩んでいるなら、是非下で紹介するやり方を試してほしい。でも、やってみてもし違和感を感じるようなら、それはこのやり方が自分に合わないということだ。他の瞑想方法をどんどん試してみよう。
瞑想してネガティブな感情を手放すことができれば、引き寄せの法則で願望を叶えやすくなる。
達成したい夢や目標があるなら、自分に合った瞑想方法を早く見つけよう。